仕事のトラブルは派遣会社がフォローする

派遣社員の雇用形態

最近では派遣社員として働く人が多くなっています。派遣社員は、正社員が会社との直接雇用に対し、派遣会社との契約になります。そのため、給料は派遣先の会社ではなく、契約している派遣会社から支払われます。指揮系統も派遣会社になるため、派遣先で仕事の問題やトラブルが発生したらすべて派遣会社がフォローしてくれます。また、派遣会社は派遣社員のエージェントや代理人の役割をしているので、職場の環境が合わなかったり、派遣先で理不尽な扱いを受けた場合は契約修了のお願いができます。

派遣会社の社会保険

正社員は社会保険や福利厚生があるけど、派遣社員にはないと思っている人が多くいます。そのため、派遣社員で働くよりも正社員として働ける仕事を探します。しかし、派遣社員は正社員と同様に労働法規が適用され、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険の4つは必ずあります。また、派遣会社によっては健康診断や産前産後休がありますし、派遣先によっては従業員食堂や保養所の利用などを正社員同様に受けられる場合があります。

派遣社員の安定

正社員と同じ社会保障があっても、やはり派遣社員の立場は弱いと考えている人は多いです。最も大きな理由に正社員は雇用期間がありませんが、派遣社員は働く期間が定められている有期雇用で働くことがあります。さらに、会社にとって非正規雇用の人員のため、会社の業績によっては人員整理の対象になりやすいです。また、派遣先によっては正社員並の仕事や業務外の仕事を押し付けられる場合もあります。しかも、昇給や賞与はほとんど期待できません。そのため、派遣社員の仕事や給料は安定しなく、立場が弱いと解釈されています。
しかし、最近の企業の傾向では、正社員ではなく派遣社員を積極的に登用する動きがあるのも事実です。正社員と比較すると確かに条件面に差があるため不公平を感じやすいですが、正社員登用のキャリアが用意され実績給を支給する企業も増えはじめています。

派遣社員のスキルアップ

派遣社員として働く時は、自分の希望する仕事や勤務時間とスキルから派遣先を紹介されます。派遣社員にとって良い環境で働くことは大きなメリットになります。特に派遣先での長期契約を高い評価で満期修了すると、派遣会社でも評価が高くなり条件の良い仕事を紹介されます。契約期間も、数週間から年単位の長期まで様々なので、いろいろな仕事にチャレンジしてスキルアップするなど可能性は大きく広がります。